人口減少と高齢化率の高い奥会津地域では、全世帯数の75%以上が65歳以上の世帯を占め、さらには一人世帯数も17%以上となっています。日常生活の足として自家用車の使用が欠かせませんが、高齢となったため自動車の運転をやめてしまったり、また在宅で家族を介護している世帯においては外出もままならず、日々の食料や生活必需品の買物にも不便を強いられている現状があります。
当社では、このような地域性のもと、地域還元・社会奉仕のため、「奥会津買物ケアサービス」として御用聞き買物宅配サービスを行っています。また、定期的に自宅を訪問することにより、一人暮らしの住民を見守り孤立を防ぐ役割も担っています。
当社では地域の野菜や素材にこだわった惣菜づくりを進めてきました。地元の雪下野菜を通じて地域興しにつなげていきたいという思いから、柳津町の野菜生産農家グループと連携して、奥会津雪下キャベツの加工に取り組み、雪下キャベツの旨みや甘さを出せるロールキャベツを開発しました。
雪深い会津地域にとって雪はやっかいな物でもありますが、うまく利用・共存することで地域の資源にもなります。今後、地域の農家の方々と連携を図りながら雪下キャベツをブランド化し、地域の自然を生かした野菜づくりによる地域活性化を目指していきます。
【ふくしま・地域産業6次化とは】
福島の美味しい農林水産物に、福島の農林漁業者等が新しいサービス・商品を作り出すことにより、地域を活性化させる取組み。